6/4(土)スタート「僕の大好きな妻!」第1話を、原作「僕の妻は発達障害」でフォローアップ解説していきます。
「僕の大好きな妻!」は発達障害のある北山知花(百田夏菜子さん)と、漫画家アシスタントの北山悟(落合モトキさん)の日常を描いたファミリーラブストーリー。発達障害と呼ばれる様々な特性がドラマの随所で描かれています。発達障害の状況は十人十色、原作「僕の妻は発達障害」を読むと知花の特性への理解が一層深まります。原作を元にドラマ第1話のポイントを解説します。
なぜ、タオルの中に温泉卵が入っていたのか!?

悟がタオルで体を拭こうとすると、タオルの中になんと温泉卵が入っていて、髪の毛もぐちゃぐちゃに(;^_^A 二人の結婚生活は、それぞれの生活スタイルの違いからすれ違いがあり、悟は嫌がらせ!?と思うが、知花はもちろん違う、卵を置き忘れただけ。これは、知花の発達障害の特性として、今していること、関心のあることが、次から次へと別のことに移ってしまうことがあるからです。原作では、第3巻・第19話で、スリッパの中にゆで卵が入っていて、それを悟が踏んでしまう、という場面です。卵を向いている時に郵便屋さんが来て、それに対応してたら卵を見失ってしまったのです。また、第1巻・第5話で、知花がご飯の支度をしていたのに、かしことぺう(飼いネコちゃん)に気をとられ、いつの間にか悟が代わりに料理を作っていた、という場面が面白いです♪ 知花の表情がとってもかわいくて面白いんです。
また、知花が職場(アパレルショップ)でお客さんに気をとられ、服を落としてしまっても気が付かなかったのもそれが原因です。原作では、第1巻・第2話「出会いの話」で、知花が結婚前に働いていた場面が描かれています。
集中しすぎて、急に電池が切れる!?

知花は一つのことに集中すると、休憩など取らずに突っ走ってしまいます。するといつか急に電池が切れたようにパッタリ倒れてしまうのです。過集中なんですね。ドラマ第1話の中では、悟が帰宅すると、知花が机に突っ伏して倒れている、飲んでいたコーヒーカップからコーヒーもこぼれてしまっている、という場面でした。原作では、第1巻・第4話「仕事の話」で、職場で仕事に集中しすぎて帰宅して、玄関を開けて入ってバタンキュー、かしことぺうが「ママが冷える」と心配してくれる場面として描かれています。でもこの集中し過ぎが、実は大きなミスで、クビになってしまうのですが(>_<)
感覚が敏感すぎ!?
知花がお店で働いていると、お客さんが何人かで一緒にしゃべっている、外ではバイクが通り過ぎて、それらの音が混ざって、知花は耳をふさいでしゃがみこんでしまいます。音やにおい、味覚、触覚など、外部からの刺激に過敏に反応してしまい、苦痛になってしまうんですね。この後知花は職場をクビになってしまいます。これなども原作とドラマで違うところですが、原作のエッセンスをドラマではどのようにアレンジして描いているか、その違いも原作を読む楽しさになります♪
悟の職場の萬坊先生(漫画家)とアシスタントたちが悟&知花の家にやってきて焼肉パーティになった時、若いアシスタントの河口君(古川毅さん)が「ごはんがないなんてむなしい」(←焼肉にご飯がないとむなしいんです)というと、知花には「むなしい」が「ルナシー」と聞こえてしまいます。この場面では河口君一人だけの会話でしたが、原作では、近くで話している人の声も、遠くで誰かが話している声も、すべて同じ音量で聞こえてしまうので、人の多い中での会話が苦手、として描かれています。第1巻・第6話「お出かけの話①」での知花の聞き間違え、そして知花の表情が超・可愛いんです(*^^*)

触覚の過敏もあります。悟が買ってくれた結婚指輪は、知花は指輪をするとゾワゾワしてしまうので、少し緩めの指輪にしておけば感覚過敏が出たら外せるようにという、優しい悟の気遣いでした。金属過敏です。原作では第1巻・第7話「お出かけの話②」で描かれています。原作では、この大切な指輪を入れたバッグをどこかに置き忘れてしまい、、、安月給の中一生懸命貯めたお金で買った指輪をあっさりなくされた悟はやり切れない。。知花に悪気はないとわかってはいても、それを受け止められない自分が情けない。。ドラマの方でも指輪をなくしてしまったことがわかり、第2話に続きます。第2話では河口君が彼女とけんかして北山家に転がり込んでくるお話もあります。原作では第2巻・第8話「普通じゃない後輩の話」で描かれています。後輩だって、知花だって、悟だって、私だって、みんな普通じゃない、異常でもない、それぞれ違うだけ。この漫画、ドラマで、そんなことを改めて学んでいます。
「僕の大好きな妻!」第1話 原作「僕の妻は発達障害」で勝手にフォローアップ講座!~まとめ~
ドラマでは時間が限られていて、テンポあるストーリー展開も求められるので、知花の特性を原作のように詳しく解説するのは難しいと思います。ドラマではサラッと見過ごしてしまっても、原作を読むと、「あ、だから知花はこうだったんだー」と腑に落ちます。また、漫画ならではの知花の表情や仕草も楽しめます。でも、ドラマの百田さん、知花のイメージにピッタリで、さすがにかわいかったですねぇ。落合さんも悟のイメージにピッタリでした(*^^*) ドラマと原作の相乗効果で、どちらも一層楽しめます。
そうそう、6/11(土)放送の第2話は、24時~放送だそうです。お気を付けくださいね。本日も最後までお読みくださり、どうも有り難うございました。
第4巻は6/9(木)発売です。超楽しみ~♪