「三千円の使い方」ドラマ原作~第2話 七十三歳のハローワーク~を読んだ感想は、「実生活に役に立つ!」をお届けします。
テーマは「誰かに必要とされる喜び」
第2話は、一千万円を貯めた祖母の御厨琴子(73歳)のお話です。
テーマは、人は何歳になっても、誰かに必要とされることが大きな喜び、と感じました。
いま日本は「一億総活躍時代」、年齢性別に関係なく、誰でも生涯、活躍できる時代になっています。
しかしその裏には、生涯働き続けないと、老後に必要なお金が足りない時代であるとも言えるのです。
一千万円あっても、年金も減ってしまい、まだまだこの先かかるお金は少なくない、いつまで続くかわからないこの人生、琴子の不安は尽きません。
琴子は、嫁の智子に頼まれて行ったおせち料理教室でいただいた謝礼が、自分で稼いだ収入となったことで、また働きたいというやる気が起こって来たのです。
また、ホームセンターで偶然知り合いになった小森安生が“男友達”になったことで、人と繋がることの喜びも湧き上がってきたのです。
何歳になろうとも新たな友だち、しかも異性の友だちができるなんて、ステキですよね(^.^)
そして、面接で一度は断られた、コンビニ十条店の店長さんから、今度十条銀座商店街に、老舗の和菓子屋「湊屋」の支店が出店するので、その“看板娘”にならないかと声をかけられ、、
誰かに必要とされる喜びに胸が熱くなった琴子なのでした。

和菓子の湊屋さんは実在する!?
さてこの湊屋さん。
十条駅の南口の方にあり、戦後からずっと営業を続けている有名な和菓子屋さんなのですが、今度十条銀座商店街の中に支店を出すことになったのです。
店の前にお団子屋の屋台、中にショーケースの売場があって、奥にちょっとした喫茶コーナーを作ることになり、そのお店の前のお団子屋に、ちょっと落ち着いた年配の女性が欲しいということで、琴子が求められたわけです。
ところで、現実の十条銀座商店街に「だるまや餅菓子店」というお店があるんですが、、
このお店の創業がなんと昭和22年、お店の前でも和菓子を売っていて、中には喫茶できるスペースがあるんです!
だるまや餅菓子店さんが、湊屋さんのモデルなんじゃないかなーと、勝手に強く信じています(*^^*)
今年は家計簿をつけてみませんか?
琴子がずっと行ってきたことが、家計簿をつけること。
祖母、母親の教えで、琴子もずっと家計簿をつけてきたのです。
家計簿は、1904年に羽仁もと子氏監修で婦人之友社から出版されたものが最初であるとか、終戦の翌年に婦人之友「家計簿をつけ通す同盟」という運動が起きたとか(2021年12月をもって終了)、リアルの世界の出来事がここでも盛り込まれています。
戦後の混乱期から日本が高度経済成長を遂げられたのは、家計簿をつけ続けるという主婦たちのミクロな経済活動が、マクロな経済現象となって表れたということが言えるのではないでしょうか?
琴子の言葉からそんな風に感じました。
ときは今、2023年正月。
今年の新しい挑戦として、家計簿をつけてみるのもアリ、なんじゃないでしょうか(*^^*)
琴子が年金生活に使っていた「高年生活の家計簿」って、2023年版もあるんですね~♪
年金生活者に使いやすいみたいです。
他の年代の方向けには、こちらがありました。
「三千円の使い方」ドラマ原作~第2話 七十三歳のハローワーク~は実生活に役に立つ! まとめ
私は琴子とは、性別も年齢も家族での立ち位置も、全然違うのですが、「うんうん、そうだよねー」とうなづきながら読んでしまいました(*^^*)
ドラマで琴子を演じるのは中尾ミエさん。
久しぶりの中尾ミエさんを見る気がします、楽しみ~♪
「三千円の使い方」は、現実の世界がふんだんにブレンドされているので、より親近感がわくのでしょうね。
原田ひ香さんの世界にどっぷりとハマることができる「三千円の使い方」、おすすめします。
「第1話 三千円の使い方」の感想はこちらから。
ドラマは、1月7日(土)よる11時40分スタート、東海テレビ、フジテレビ系全国ネット、
ドラマ最新話の無料配信はLocipo、TVer、最新話までの全話配信はFOD、U-NEXTの予定です。