ドラマ『合理的にあり得ない』の原作本の感想レビューを3つのポイントでまとめます。
まさかの設定が秀逸!
『合理的にあり得ない』は、弁護士資格をはく奪された上水流涼子(かみづる りょうこ)(天海祐希さん)が、貴山信彦(松下洸平さん)を助手に従え、法律的には解決できないような依頼を引き受け、悪(ワル)からお金をふんだくる、勧善懲悪エンターテインメントです。
上水流涼子と貴山信彦が、ワルからお金を奪い返すための役どころに変身して現れるのですが、中でも、本の2つ目の章「合理的にあり得ない」が、まさかの設定で驚きました。
不動産ブローカーの神崎恭一郎(←これがワルなのですが)の奥さんの様子が最近どうもおかしい、、外出する機会が増え、金遣いが荒くなっている、、恭一郎は奥さんに男がいると疑うのですが、実は、「このお皿や石を持つと幸運が舞い込んでくる」という女詐欺師にお金をだまし取られているようなのです。
でも、その怪しい女詐欺師が、実はなんと・・・!!
予想外の設定が超・面白いです。
この章がドラマでは第1話になるようです。
ということは、神崎恭一郎は高嶋政伸さん。
『DOCTORS』での森山先生のように、間の抜けた憎めないワルとは違って、今回はかなり濃ゆいワルになりそうです。
(『DOCTORS』はU-NEXTで見れます!)
タイトルが秀逸!
『合理的にあり得ない』の章のタイトルは、
- 確率的にあり得ない
- 合理的にあり得ない
- 戦術的にあり得ない
- 心情的にあり得ない
- 心理的にあり得ない
というように、とてもオシャレなタイトルになっています。
そしてれぞれが、その章のポイントをうまく言い当てているんです。
- パチンコやロト6など、そんな確率はあり得ない
- そんな暗示にかけられるようなことは合理的でない
- 将棋でそんな差し手は戦術的にあり得ない
- 昔の因縁とか、恋愛感情からして、心情的にあり得ない
- 巨人ファンが阪神が勝つ方に賭けるなんて、心理的にあり得ない
こんな感じで、うまくネーミングするなぁと感心しました。
相棒との出会いが秀逸!
モデルと言っても過言ではない美貌の持ち主・上水流涼子と東大卒でIQ140の貴山伸彦。
今ではボスと助手という関係にありますが、その出会いのきっかけが、これまた秀逸な設定なんです。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、上水流が弁護士資格をはく奪されるきっかけとなる事件の背景にいたのが、なんと・・・!?
この詳細は、4つ目の章『心情的にあり得ない』に書かれています。
まとめ
『合理的にあり得ない』は、過去のあるヒーローによる勧善懲悪エンターテインメントなので、ドラマにはピッタリのお話です。
『BOSS』と『離婚弁護士』での天海祐希さんの魅力を足して2で割ったような、今回の上水流涼子です。
IQ140でクールな貴山も松下洸平さんにピッタリのイメージです。
『合理的にあり得ない2』が発売されたばかりですが、この新刊は3つの章、『合理的にあり得ない』は5つの章、併せて8つの章なので、今回のドラマで全部カバーされるように予想します。
『BOSS』『離婚弁護士』は共に続編が作られたので、今回の『合理的にあり得ない』も、放送される前から続編希望です(*^^*)
(『BOSS』『離婚弁護士』はFODで見れます!)