ドラマ『それってパクリじゃないですか?』原作小説の感想レビュー

それってパクリじゃないですか? それってパクリじゃないですか?

奥乃桜子さん著の、ドラマ『それってパクリじゃないですか?』原作小説の感想をレビューします。

一つの商品が生まれるってすごい!

『それってパクリじゃないですか?』は、会社が作った商品の著作権、登録商標などを守る「知的財産部」で奮闘する、新米女性社員・亜季(ドラマでは芳根京子さん)と完璧な上司・北脇(ドラマでは重岡大毅さん)を描いたお仕事エンタメ。ドラマ化するのにピッタリの作品でした。

一つの商品がこの世に生まれるまでには、商品を企画して、原材料を仕入れて、製造・加工するという過程は言うまでもありませんが、その商品がすでに世の中にある商品の特許を侵害していないか、また完成した暁にその商品を登録して権利を守っていくという、互いに知的財産を侵害しない・守るということがいかに大切なのかということを、感じました。
テレビコマーシャルで新製品誕生!とか見て、単に「ふーん」としか感じていなかった、というか、何も感じていなかった自分が恥ずかしくなりました(;^_^A
知的財産部の仕事は、「汗と涙の結晶を守ること」・・名言だと思いました(*^^*)

それはパクリか、パロディか!?

いわゆる「パクリ」は、権利侵害!訴えてやる!ってイメージが湧きやすいですよね。
じゃあ、「パロディ」は? 人気商品を面白おかしくアレンジしてて、それならOK! 元の商品もそれがきっかけで、さらに売れたりするしー。そんな風に感じてしまいます。
でも・・軽い気持ちで、ユーモアで、パロディしたつもりでも、元の商品を作った側からしたら、自分たちの汗と涙の結晶をさらりと盗まれたことになるんです。
そんなこと、考えたこともありませんでした(;^_^A
こんな、実は深~い問題を、『それってパクリじゃないですか?』は気軽に楽しく理解されてくれました(*^^*)

とっておきの秘策が致命傷に!?

新商品が晴れて登録商標されれば、今後その商品の権利は侵害されなくて安心・・とは、実はいかないんですね(;^_^A
有効期限があります。
また、登録されたら、その商品にはそのような技術が使われているんだ、ということが公になります。
そうすると、他社はそれを改良して、新しい商品を作り出すとができるわけです。
このため、その商品に関わる技術、情報の一部をあえて登録しないでおくことで、その肝の情報を他社に感づかれないようできるんですね。
ん~、深いです(*^^*)
北脇もこの秘策を使って、新商品が無事に完成、いよいよ販売されることになった直前、他社がその隠していた部分を使って一足先に登録してしまい・・あの完璧な北脇が、まさかの転落(;・∀・)
それを、亜季が救えるのか?!
そして、まさかの裏切り者が?!
そんな刑事ものっぽい意外な展開も楽しめました(*^^*)

まとめ

『それってパクリじゃないですか?』は、知的財産という難しい問題、普段あまり触れることのない問題を扱っていますが、決して難しくなく、いえ、むしろ簡単に読めました。
芳根さんと重岡さんが演じられるドラマのイメージが自然に浮かんでくるようでした。
いよいよ明後日、4/12(水)スタートです。

ドラマの公式HP

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