『競争の番人』原作小説のあらすじ解説~第三章 水に流してください~

第3章あらすじ 競争の番人

ドラマ『競争の番人』(2022年7月スタート/フジテレビ 月9)の原作小説『競争の番人』新川帆立(講談社)のあらすじ解説、今回はその第三章「水に流してください」です。

『競争の番人』原作小説 第三章のあらすじ~ホテル長、クビになる

  • 天沢あまさわ雲海うんかいが、「ホテル天沢S」ホテル長の長澤をクビにする。(第二章で)秘密情報の入っているらしいパソコンを川に投げ捨て、公取委の白熊楓に押収されてしまったことが理由だ。
  • しかしパソコンには、雲海が困るような秘密情報は入っていなかったのだ。長澤の勝手な勘違いだった。雲海のモットーは「清く、正しく、金を使う」。不正な使い方はしない。使うべきところにはしっかり使い、節約すべきところには細かく気を遣う
  • 雲海は、ウェディング部門長の碓井うすいに、「Sクラシカルホテル」のオーナー社長・安藤正夫を襲った犯人を警察より先に探し出すように指示する。
どれドラ
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クビになった長澤とウェディング部門の碓井、この二人の存在は今後も要注目です。

『競争の番人』原作小説 第三章のあらすじ~石田は容疑を否認。。

  • 白熊は、本庄審査長から、九州事務所への転勤を命じられる。キャリアアップになるが、徹也との結婚、また、この仕事が誰かのために役立っているのか?と迷う
  • 緑川から紹介を受けた、石田の弁護士・磐田正弘法律事務所を、小勝負と白熊が訪ねる。
  • 石田はやはり、刺殺未遂事件二件とも罪を否認している。一件目の「Sクラシカルホテル」オーナー社長・安藤の刺殺未遂事件については完全否認。ニ件目の雲海については、雲海から挑発され呼び出されたため、包丁を持って行ったと主張。「雲海の呼び出しなら断れない」。その理由は磐田にも話されなかった。。

『競争の番人』原作小説 第三章のあらすじ~フラワーショップ石田には、違法植物が…

画像出典:photoAC
  • 小勝負には止められたが、白熊は石田七瀬が心配になり会いに行く。「フラワーショップ石田」は、「Sクラシカルホテル」との契約が切られ、事件の後従業員にも辞めてもらうなど、経営が立ちいかなくなっていた。
  • 隣りの作業部屋には、先日店頭に並んでいた、30個ほどの「オリエンタルポピー 初夏には美しい花がつきます」というポップのポット苗が置かれている。それを見た白熊、「これはオリエンタルポピーではない。ハカマオニゲシだ」と気がつく。ハカマオニゲシは、アヘンの原料となるため、栽培や所持が禁止されているのだ。
  • 警察に届け出るよう七瀬に進言するが、七瀬はそれを拒否、「過去の過ちをほじくり返さないでください。水に流してくださいよ」と訴える。雲海がうまいこと処分してくれると言っている。この植物が違法だと教えてくれたのも雲海だった。
  • 七瀬に押し切られ、白熊は店を後にする。「これでよかったのだ。人が死ぬのはもう見たくない」と胸の内で繰り返しながら・・・

『競争の番人』原作小説 第三章のあらすじ~いじめを受けているのはホテル側!?

  • テレビで「花屋で大きな不正行為が行われている」と報道している。そこには雲海が出演。「先日、ウチの天沢グループが納入業者をいじめていると公取委の立ち入り検査を受けたが、事実無根、いじめられているのは私たちホテル側」と衝撃の発言。
  • 「ホテル天沢S」がある栃木県S市では、古い花屋6店舗が共謀して、この6店舗以外と取引をしたら、今後の取引をやめるとのこと。「Sクラシカルホテル」が地元の花屋との取引をやめたら、ホテルオーナーが刃物で刺される、雲海自身も刃物で襲われたと話すのだった。

『競争の番人』原作小説 第三章のあらすじ~新規店舗は締め出されていた!

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  • この報道を受けて公取委は、雲海の仕掛けた罠かもと思いながらも、この6店舗と新規参入の1店舗への調査を始めることになった。
  • 白熊は桃園とのペアで、新規店舗の「ブーケドゥッフェ」を調査する。店長の青柳は二人の調査趣旨を聞き、この町のビジネスから締め出されていたのかもしれないと気づく。「フラワーショップ石田」も経営努力はしていたが、「ブーケドゥッフェ」にはかないそうもない。大口のホテルとの契約で何とか持ちこたえていたのだ。
  • 遠山と小勝負が担当した「フラワーショップ石田」の調査はどうなったか、気になる白熊・・・

『競争の番人』原作小説 第三章のあらすじ~まさかの裏切り!

  • 白熊の不安は的中。小勝負が違法植物を発見し、警察に通報、参考人として石田七瀬が事情聴取されたとのこと。七瀬は白熊から、「こっそり処分すればバレない」と言われたとの、まさかの裏切り発言! 七瀬は同業者と結託してホテル側をけん制するなど、白熊が思っていた守るべき存在というイメージとは違っていた。。
  • 違法植物と知っていて黙っていた白熊。調査の途中で犯罪の端緒を見つけたらすぐに共有するよう、先の緑川の講義でも言われていたのに。。
  • 調査対象者に肩入れしていたと疑われ、信頼が失墜する白熊を、小勝負がランチに誘う。まさか小勝負が白熊を励ますのか!?
  • 小勝負は、初めて「フラワーショップ石田」を訪ねた時に、一瞬、ハカマオニゲシを見ただけで、それと気がついたのだが、黙っていたのだった。七瀬がそれとは気づかずに販売しているのだろうから見逃した。後で気づいた時に自分で警察に届け出れば問題ないのだから。しかし、調査での七瀬の対応を見て、七瀬がもみ消そうとしているのがわかり、今回届け出たのだ。
  • それにしても小勝負の記憶力は群を抜いている。図鑑を一度見ただけで忘れないのだ!
  • そしてまさか、小勝負がランチをおごってくれ、白熊が店を出ると、非通知の電話が入る。エリと名乗る女から「徹也、浮気してますよ」。徹也は白熊とつきあいながら、エリともつきあっていた。最終的には白熊を選んだ形にはなるのだが、もちろん困惑する白熊。
  • 以前、白熊との式場選びの際に、こそこそと電話で話していたのも、エリと揉めていた様子。
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『競争の番人』原作小説のあらすじ解説~第三章 水に流してください~まとめ

第3章では、ホテルによる業者いじめ、ではなく、業者によるホテルいじめ、七瀬によるまさかの裏切、徹也の浮気も重なり窮地に陥る白熊、でもそれを助けてくれる小勝負など、お話が大きく動いてきました。この小説は、読んでいて本当に引き込まれる、先を知りたくなる小説だと感じます。小説をしっかり読み込んで、ドラマも楽しみにしたいと思います。他の章は、下のリンク先からご覧ください。本日も最後までお読みくださり、どうも有り難うございました。

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