ドラマ『競争の番人』(2022年7月スタート/フジテレビ 月9)の原作小説『競争の番人』新川帆立(講談社)のあらすじ解説、今回はその第四章「本当に幸せなのか」です。
『競争の番人』原作小説 第四章のあらすじ~フラワーショップ石田へメスが入る!
- 裏切りの発言をした七瀬への聴取を担当するよう、遠山から白熊へ指示された。花屋同士で結託してホテルの取引を制限し、新規参入業者を締め出していた疑いだ。
- 「Sクラシカルホテル」が“協定”を破って、青柳の店「ブーケドゥッフェ」と取引を始めたため、老舗の6店舗は結託して「Sクラシカルホテル」と取引しないように連絡を取り合っていたメールが発見される。
- 七瀬の「フラワーショップ石田」は、天沢グループの傘下に入ることにした。雲海は、ハカマオニゲシを販売しているという弱みを握っている。
- 雲海は、産地偽装していたタピオカドリンク店、誇大広告をしたスムージー屋、広告主から不当にマージンを取っていたタウン誌などの地元事業者の弱みを握り、傘下に収めていた。フラワーショップ石田もその一つだった。
- 七瀬も観念し、天沢グループから過度な要求をされた時の音声データなどの情報を公取委に提供することにした。

『競争の番人』原作小説 第四章のあらすじ~長澤と碓井の気になる関係
- 「ホテル天沢S」をクビになった長澤俊哉を、小勝負、白熊が訪れる。自分をクビにした雲海をかばう気持ちと、30年以上勤めてきたのに雲海から信頼されていなかった悔しさと、長澤の心中は複雑だった。
- 長澤は、自分がリストラの対象者で、その後任にウェディング部門長の碓井がなると、碓井本人から聞かされる。
- 長澤はクビになったとはいえ、今はまだ有給休暇中のホテル長という立場、ホテル長の制服に手を伸ばし、立ち上がった。

『競争の番人』原作小説 第四章のあらすじ~ホテル天沢Sに立ち入り調査に入ったものの…
- 栃木県S市関連では、ホテルウェディング代金のカルテル問題、「ホテル天沢S」による納入業者いじめ問題がまだ未解決だが、ひとまず、S市の花屋6店舗への排除措置命令が出されることになった(ホテル天沢S以外のホテルについては、調査は進んでいた。雲海が立ち入り検査を拒否)。
- 長澤が公取委の白熊を訪ねてきて、なんと「ホテル天沢Sを立ち入り検査してください」。晴れ晴れとした表情。しかし白熊は、かつて豊島浩平がそのような表情をしていたにもかかわらず自殺した(第1章の冒頭)ことが心に引っかかる。
- 長澤は、ホテル従業員に気づかれずに立ち入り調査に入ってもうらうために、碓井には気をつけるように注意する。碓井がウェディングカルテルの記録を保管しているらしい。
- 風見、桃園、小勝負、白熊の4人で、「ホテル天沢S」の立ち入り調査に入った。その翌日、長澤から、ウェディングカルテルの資料が手に入ったと連絡が入る。小勝負と白熊は、長澤に旧館に案内される。そこは書庫のため、スマートフォンなどの電子機器類や鞄などは持ち込めないとの長澤の指示に従う二人。書庫に入ると、なんと、長澤に閉じ込められてしまった!!

『競争の番人』原作小説のあらすじ解説~第四章 ~まとめ
第4章では、納入業者への排除措置命令、ホテル天沢Sへの立ち入り調査が進展するものの、小勝負と白熊がホテル旧館に閉じ込められるというまさかの展開に!! また、小勝負と白熊の関係も、少しずつお互いを理解し合うように進展してきました。閉じ込められる場面などは、ドラマにうってつけの場面です。坂口健太郎さんと杏さんの演技が楽しみです。小説をしっかり読み込んで、ドラマを待ちたいと思います。他の章は、下のリンク先からご覧ください。本日も最後までお読みくださり、どうも有り難うございました。





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