『競争の番人』原作小説のあらすじ解説~第五章 ヒーローはいる~

第5章あらすじ 競争の番人

ドラマ『競争の番人』(2022年7月スタート/フジテレビ 月9)の原作小説『競争の番人』新川帆立(講談社)のあらすじ解説、今回はその第五章「ヒーローはいる」です。

『競争の番人』原作小説 第五章のあらすじ~雲海の陰謀

  • 小勝負と白熊が、長澤の陰謀により、「ホテル天沢S」の旧館に閉じ込められてしまったのは、公取委による前日の調査が不服だったのだろう。前日の立ち入り検査で、納入業者いじめに関する資料は集められたが、ウェディングカルテルに関する資料は手に入れられなかった。足りない資料を探すために、公取委職員が無断で書庫に侵入し、誤って閉じ込められてしまったと、いう筋書きか?
  • 長澤が「ホテル天沢S」を調査してほしいと言ってきた時には、本心からそう依頼したのではないか? しかしその後雲海から、協力してくれれば、隠す必要のないパソコンを隠そうとして公取委に目をつけられてしまったことは目をつぶる・ホテルの仕事にも戻してやる、断ったら家族ともどもこの町に住めなくなると思え、などと脅されたのだろう。
  • 明朝警備員がやってくるのを待つしか、ここから抜け出せる方法はなさそう。。それまでの時間、小勝負と白熊は、何か情報がないか資料を漁っていく。すると、宿泊台帳の資料から思わぬ事実が発覚する。
  • 907号室に宿泊した人の名前が・・・豊島浩平! 北関東の談合事件での、発注者側の担当者。事実を証言することを決心した後自殺してしまい、白熊の心に引っかかっている人物だ(第1章の冒頭)。この他にも、様々なカルテル事件の当事者の名前が発見されたのだ。
  • 雲海は907号室を、カルテルや談合の打ち合わせ場所として貸し出していたのだ。
  • スマホその他、これら膨大な情報を記録する手段は、室内に持ち込めていない。持ち出そうとすれば、警備員に阻止される・・・しかし、小勝負の人並外れた記憶力で、“人間コピー機”のように、1,500人にも上る宿泊者の情報を記憶してしまうのだった!!
画像出典:photoAC

『競争の番人』原作小説 第五章のあらすじ~徹也との別れ…

  • 小勝負が記憶した宿泊者情報は、907号室が密談に使われた日にちがわかれば、カルテル疑惑を解明する大きな武器になる。納入業者いじめについても排除処置命令を出す方向で調整している。なんとか今年一年の仕事も終わり仕事納め。
  • 白熊は帰り道、徹也の家を訪ね、しばらく待ってみるが不在。。仕方なく帰宅すると、家の前に何と徹也が! 徹也の胸に飛び込もうとするが、徹也は「エリに子供ができた。エリと結婚する」。愕然とする白熊(*_*) 白熊との結婚式に予約していたホテルもキャンセルせず、エリとの結婚式に使うなんて。。
画像出典:photoAC

『競争の番人』原作小説 第五章のあらすじ~美月が容疑者!?

  • 年明けの初出勤日、七瀬から白熊に電話が入った。ホテルがカルテルの密談をする日時を決める時は、メールなどでは足がついてしまうから、花屋などの出入り業者に伝言を託していることを教えてもらう。また、「Sクラシカルホテル」オーナーの安藤の意識が戻ったらしい。七瀬から白熊への、せめてもの恩返し情報だった。
  • 一方緑川から、安藤刺傷事件の容疑者として、豊島浩平の娘・美月に任意同行が間もなくかけられることを知らされる。事件直前に、美月が安藤を訪ね、「父が死んだのはあなたのせいだ」と詰め寄った模様だ。
  • しかし、任意同行の直前、美月の行方がわからなくなった。。
画像出典:photoAC

『競争の番人』原作小説 第五章のあらすじ~白熊、転落。。

  • S市総合病院の駐車場で、白熊は入院中の安藤をマークしている。そこになんと、美月が現れた! 後を追う白熊。
  • 安藤の病室に入った美月の手には包丁が。。止める白熊。逃げ出す美月。車に轢かれそうになる美月を、体を張って助ける白熊。ガードレールにぶつかったが、二人とも無事だった。
  • 警察に行こうという白熊に、私は何もしていないと答える美月。安藤に会いに行ったのは事実、殺してやりたいとも思ったが、結局怒りの矛先を収めたのだ。
  • が、寄りかかっていたガードレールが壊れ、白熊は崖を転がり落ちていく。やけ食いもあり、正月に食べ過ぎて太ったから、錆びて弱っていたガードレールが耐え切れなくなったなどと考えながら、気を失ってしまった。
画像出典:photoAC

『競争の番人』原作小説のあらすじ解説~第五章 ~まとめ

第5章では、雲海の企みを暴く証拠、証言も見つかり、公取委にだんだん光がさしてきました。しかし白熊のプライベートはまさかの婚約解消。そして、この小説の一番最初で、白熊に「どうしてお父さんは死んだの?」と声をかけてきた豊島美月が、なんと安藤刺傷事件の容疑者であるとの驚愕の事実。しかし当の白熊は、美月を助けようとしてがけから転落、失神。。カルテルの摘発は? 美月は犯人なのか? 白熊は復活できるのか?公私共に。。など、お話はいよいよ最終章に向かいます。

白熊と小勝負が閉じ込められた際、白熊の空手の技で壁を壊す場面があります。ドラマでは、ぜひ杏さんの蹴りを見たいですね。原作を予習して、ドラマを楽しみに待ちたいと思います。他の章のあらすじは、下のリンク先からご覧ください。本日も最後までお読みくださり、どうも有り難うございました。

第6章あらすじ
第6章
第4章あらすじ
第4章
第3章あらすじ
第3章
第2章あらすじ
第2章
第1章あらすじ
第1章

コメント

タイトルとURLをコピーしました